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こころの症状

# うつ病

憂鬱感や無気力感がなかなかとれず、日常生活に支障をきたすようになる病気です。基本的には体をきちんと休めて、薬で脳内神経伝達物質のバランスの乱れを調整してあげることによって治っていきます。
放っておくと他の病気と同様に悪化してしまいます。

# ストレス障害

ストレス要因の強さ、症状の出現時期、持続期間により、 急性ストレス障害もしくは、外傷後ストレス障害(PTSD)に分類されます。
こころの傷を癒すには長い時間がかかります。
薬は恐怖感、不安、焦燥感、絶望感を和らげ、社会生活をしやすくするために重要な手段です。薬物療法に抵抗のある方が多いかもしれませんが、脳が強いストレスを受けている状態を薬物でリラックスさせる必要があります。脳に強いストレスがかかり続けることにより、うつ状態や不安状態が重症化・長期化する可能性が高いためです。
話しをするだけでも大きな効果がありますので、まずはご相談ください。

# パニック障害

特に理由もなく突然のパニック発作で発症する病気です。
症状としては、手足の震え、鼓動が激しくなる、息苦しい、めまい、吐き気などです。一度起こると何度も繰り返され、「また起こるんじゃないか?」という不安に苦しむようになります。
治療は、薬によって脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを調整し、パニック発作をできるだけコントロールします。
そして、発作が起こらなくなったら、今まで避けていたことに挑戦して慣れていきます。

# 社会不安障害

会議や大勢の前で発表や意見を言うとき、人前で電話をかけるとき、権威のある人と話をするとき、普通の人よりも「強い不安」を感じたり、それらの状況を「避ける」ことにより、毎日の生活や仕事に支障をきたしてしまう病気です。
脳内のセロトニンなどの機能異常のためと考えられていて、それを調整する薬による治療をします。
また、心理療法をすることもあり、どちらも効果的なので、併用されることもあります。そして、発作が起こらなくなったら、今まで避けていたことに挑戦して慣れていきます。

# 統合失調症

この病気は、脳の機能障害によるもので、現実を正しく判断する能力が妨げられたり、感情のコントロール がうまく出来なくなったり、適切な対人関係を持つ事が困難になる病気です。
今日では治療が出来る「脳の病気」であるとされています。 近年、さまざまな治療薬の開発により、この病気の治療は飛躍的に進歩しています。
統合失調症の症状は多彩で、1人の患者さんにすべての症状が出るとは限りません。個人差がありますが、大きく分けて2つの症状があります。統合失調症の症状は多彩で、1人の患者さんにすべての症状が出るとは限りません。個人差がありますが、大きく分けて2つの症状があります。そして、発作が起こらなくなったら、今まで避けていたことに挑戦して慣れていきます。

発達障害

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達障害の代表的なものとして、

  • ・知的障害 
  • ・広汎性発達障害(自閉症)
  • ・高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群・高機能自閉症)
  • ・注意欠陥多動性障害(ADHD) ・学習障害 など 

発達障害といっても状態像は多様です。また、同じ診断名でも、子どもの個性や、
発達の状況や年齢、置かれた環境などによって目に見える症状は異なります。
一番大切なことは、一人一人の個性・人格をしっかり理解しようとすることです。

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特に、自閉症を中核とする自閉症スペクトラムとも呼ばれる
広汎性発達障害等の場合、その半数ほどは知的障害をもちません。
ひとくくりに障害があると考えるのは間違いでしょう。

しかし、幼少時からの一貫した指導がないと二次的な問題が大きくなり、
知的な能力は高くとも社会適応は難しくなることがあります。
発達障害の人たちの場合、問題となるリスクを減らしていく意味でも、
彼らのよりよい人生を確かなものにする意味でも、
早期からの専門的な療育や発達支援が必要です。

これらの障害は年齢によって治療法も変わります。
・幼児期の治療としては行動療法的な技法を基礎においた療育を目指します。
・児童期の治療としては生活を送る上での工夫や助言を通して、大人が子どもたちのよりよい応援者となれるようにお手伝いいたします。
・青年期の治療は彼らが、自分の思うに任せない自分と世界を受け入れることができるように、明るくしなやかに、時には力強くサポートします。
・成人の場合、生活の基盤を再構成し環境を整え、ご本人とご家族の両者にとって、平和で心豊かな生活が訪れるようにサポートします。

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